ライト造園の水やり隊長伝授!正しい植物の水やりは…

今回は植物の水やりの仕方について、
特に屋外に植えた庭木や植栽の
水やりに限定してお話しします。

園芸業界では、
「水やり5年」なんて言うほど、
水やりは奥が深く、
難しいと言われています。
でも、あんまり難しく考えてしまうと、
誰も植物の世話を
気軽に楽しめませんよね。

ライト造園のお客様の中にも、
植栽した樹木の水やりを
ちゃんとできるか
心配される方が多いですが、
まずは水やりを楽しんでもらうことを
アドバイスしています。

私自身、植木屋さんのもとで
修業を積んだりしてないので、
誰に教えてもらったわけではなく、
日々の水やりで、木を枯らしたり、
元気に育てたりしながら、
ほぼ独学でノウハウとコツを
覚えてきました。

植物も生きものです。
自分自身で生き抜き、
成長しようとがんばってくれます。
なので、植物の水やりが不安な人も、
あまり心配せずトライしてください。
安心して、植物の世話を
楽しんでもらえるように
ライト造園の水やり担当、梅谷が
自分の経験をもとにお話しします。

まずは、庭に植えられている植物は
なぜ水やりが必要なのかについて・・・

山で自生している木々や、
野山の草花、道端の雑草は、
人に水やりなんかしてもらわなくても、
大半は青々と元気です。
では、なぜ庭に植えた木は
水やりを必要とするのでしょう?
それは、
「自ら芽吹いた木ではなく、
人が植えたから」です。

自然の中では、
その場の環境(温度、土壌、
日照、降雨量、など)に
最も適した種類の植物だけが芽吹き、
他の植物たちとの生存競争に勝ち残って、
成長していきます。
人がどこかから持ってきて植えた
木やタネとは、
圧倒的に生命力が違うのです。
お客様の好みで取り寄せた木や、
私たち造園家が意図して植えた木は、
必ずしもその場所で
最も強い木ではありません。
なので、人が植えた木は少なからず、
水やりはもちろん、
その他の世話や手入れが欠かせません。
ちょっと、厳しい言い方をすれば、
人が植えた木は、
人が責任を持って水やりや
手入れをしないとならないのです。

例えば、お家の庭にやってきた植木ですが、
植えられた直後は、
畑や山から掘り取られ、
場合によっては数日トラックで長旅の末、
ようやく、新しい住み家に
到着したばかりです。
疲れているのは当然で、
まだ新しい環境に戸惑っています。
また、運搬や植込みの作業のために
根っこと葉は切り詰められ、
水を吸う力や、栄養補給を
しにくい状態です。

では、庭木の水やりをどのようにすればいいの?

植栽後1~2年間は、
水切れに特に注意する。
植えた当初は根っこが十分に
伸びていません。
およそ1年間は定期的に
水やりをしましょう。

土が乾いてから、
たっぷりと水やりをする。
木は水分不足を感じると水を探し、
根っこを一生懸命伸ばします。
また、水分をたっぷりと与えることで
土壌中に新鮮な空気も送り込まれ、
有用な微生物や細菌環境が整い、
植物を健全にします。

夏場は日中に水やりをしない。
(早朝か日没後におこなう)
真夏は地表温度が高く、
日中に水やりをすると、
お湯になって根っこに届きます。
根っこが弱りますし、
悪玉菌が繁殖して、
根腐れの原因となります。
あまりの高温に葉が茶色く
変色していくような緊急時は、
葉水だけを施したり、
遮光シートで日よけする。

冬場はほとんど水やりをしない。
植物が水を必要とするのは、
光合成のためです。
光合成をしなくなる冬季や
日照が無い場合は、過湿に注意する。

不要な水やりはしない。
過湿は根腐れの原因になります。
いつも水を与えられると、
根を伸ばそうとしません。
夏場などの特別な乾燥時をのぞいて、
降雨だけで大丈夫な植木に
育てることがゴールと考えましょう。

私の水やりのコツは
一言で言って、「植物に聞く」です。
もちろん、
植物がしゃべるはずは無く、
私も植物の声が聞こえる
妖精だったりもしません。

実は、植物はしゃべらなくても、
水が不足しているのを、
多くの植物は葉っぱなどの状態で
教えてくれるのです。

水不足のサイン
①葉先が丸まったり、葉に張りがなくなる。
②葉の色つやが悪くなる。
③(特に新しい)枝がしおれかける。
④葉先が茶色く変色する。

これらは水が不足した時の
典型的なサインなので、
見逃さないでください。
でも、はじめは、
「葉先が丸まったのか、
元からこんな形だったかわからない」だったり、
「葉に張りがなくなったかもだけど、
もともと葉が柔らかだったのかも・・・」だったり、
自信が持てない場合が
多いのではないでしょうか。

自信を持ってジャッジするための
コツがあります。
それは、毎日それぞれの植物の
様子を見守りながら、
日々の変化を観察し、
好調な状態を知っておくことです。
また、実際に乾いた状態から水やりをして、
葉の張り・色つやが
どのように変化するのかを知ると、
水の過不足などはすぐに
把握できるようになります。

水や肥料の与えすぎは、
植物にとって害となります。
日々の植物の様子を
観察し愛でることに、
やりすぎはありません。
『水は必要最小限、
愛情はたっぷり』で、
庭木を楽しんでもらいたいと思います。

水分は十分なのに、
葉の調子が悪いなどの場合は、
木が害虫や病気にかかった
可能性があります。
そのような時は、
ぜひ地域の
信頼できる造園業者や
植木屋さんに相談してください。
(お近くの方は、
ぜひライト造園にご相談ください)


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当社は、兵庫県姫路市を中心に、

庭と魅力のある暮らしを愉しむ

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