そのスロープ、今すぐ必要?

外構工事の打合せの際、
将来、車椅子になった時のことを考えて
スロープを希望される方がいらっしゃいます。
これから長い間生活をするご自宅の外構、
将来の生活を考えて計画するのは当然ですよね。
でも、そのスロープ、今すぐ必要ですか?
もしかしたらスロープまで必要ないかも?
今回は必要なバリアフリーを
段階的に考えませんか?というお話です。

スロープを設置する目的としては

・車椅子を利用する
・ベビーカーを利用する
・自転車の出し入れ
こんな感じでしょうか?

まずはスロープを設置することの
メリットとデメリットを挙げましょう。

【メリット】
・足腰が弱く歩行が困難な方や
車椅子の方が快適に過ごせる
・ベビーカーでのお出かけが快適
・自転車を屋内に収納している場合、出し入れが楽々
・仕上げや装飾で高級感ある見栄えになる
・小さい子供でも上り下りしやすい

【デメリット】
・敷地が狭いと急勾配になるため、
ある程度広いスペースが必要
・コストがかかる

こんな感じで、車輪のついたものの出入りが
楽々できるのは大きなメリットです。
それに対して頭を悩ませるデメリットは
広いスペースが必要なことです。

スロープを設置する際、
望ましいとされているのは
スロープの幅は90cm~1m程度、
長さは自走する場合、勾配が1/12以上、
介助者がいる場合は1/8程度必要です。
1/12の勾配は50cmの段差を解消するのに
6mの距離が必要になる計算です。
6mというと、
駐車スペースの縦の長さ程の距離が
必要になってくるのですが、
スロープで玄関から直接道路に
出るわけにはいかないですよね…。
直線で距離をとれない場合は
途中に踊り場という水平の部分を設けて
折り返してのスロープを
設置することは可能ですが、
今度は幅が2倍以上必要になるため、
これまた広いスペースが必要です。
  
小さなお子様がいるご夫婦がお家を建て、
外構工事でスロープを設置したとします。
お子様が小さい頃はベビーカーの出番が多く、
重宝します。
でも次に頻繁に使うようになるのは
ご夫婦のどちらかが車椅子を使うようになる時。
それまでの何十年の間は
たまに使う程度のスロープが
敷地の広いスペースを占めているのは
もったいないです!
そのスペースがなければ
お子様の遊ぶスペースが広くなるのに…
もっとストレスなく駐車できるのに…
と思ってしまうんですよね。

  

そこで私たちが
将来のことを考えてスロープを希望される
お客様に提案させていただくのが
『いきなり最終形のスロープにせず、
段階的にまずは手摺、次にスロープを
考えませんか?』という事です。
決して私はアンチ・スロープではないんです💦
車椅子で生活をさせているご家族がいる
お家ではスロープはマストですし、
今すぐ必要なものです。
でも、将来のことを考えて…の場合、
もしかしたら階段に手摺を追加するだけで
充分かもしれないですよね。
本当に必要になりそうだなと感じたときに
スロープを作れるスペースのことを考えて
外構工事を計画していたら、
リフォーム工事で壊すものも少なくて済みます。
もちろん、リフォームをするまでの
何十年間かはそのスペースは
自由に使うことが出来ます。
また、玄関にスロープの設置が難しい場合、
リビングの前にデッキを設置して
リビングへ出入りすることもできます。

クリエダーク

スロープが必要か不要か、いつ必要か、
どれぐらい必要かは家庭によって違います。
スロープを設置しようか
迷っていらっしゃる方は是非、
ご相談ください。
ベストな方法とタイミングを
一緒に探せるようにお話しませんか?

About Us

当社は、兵庫県姫路市を中心に、

庭と魅力のある暮らしを愉しむ

お手伝いをさせて頂いております。

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