ライト造園流、 屋内での観葉植物管理!

前回の屋外の植栽への水やりに続き、
屋内の観葉植物の管理について
お話をさせてもらいます。


1.どうして屋内の植物も不調になるの?

「屋内で植物を育てるのは、
とっても難しい」
と、感じることが多いです。
観葉植物が枯れたり、
思ったように成長せず、
徒長して樹形が
おかしくなったりすると、
ヘコんでしまいます。

きちんと調査したことは無いですが、
どうも屋外で育てている植物よりも
屋内で育てる植物の方が、
不調になることが多い。

屋内は・・・、
病原菌や害虫が
やって来る可能性が低く、
暑さ寒さが厳しくない。
なので、不調になるリスクは
小さいハズなのに
なぜでしょう?

2.屋内の植物が枯れる原因

これまでの自分の経験から言うと、
屋内の植物が枯れる原因は、

①水切れ
②水の与えすぎ
③日照の過不足
④カビや病害虫の発生
⑤高温・低温
⑥通気の過不足

の、6項目のどれかに
当てはまることがほとんどです。
そして、枯れた原因が一つではなく、
2つ以上の原因が重複していることが多く、
それぞれの原因が関連しあっています。

例えば、
植物が日照不足の状態になると、
植物はあまり光合成しません。
すると植物は消費する水が減り、
鉢内が過湿状態となりやすく、
カビ・病害虫を
誘発しやすくなります。
同時に植物の方では、
体力と免疫力が低下し、
気温変化や病害虫に対して
抵抗力が無くなります。

屋外では概ね日照条件が良く、
雨・露・風・土壌が、
自然に植物を育みます。
屋内で植物を育てる場合は、
人にとって都合の良い、
植物にとって都合の悪い
環境に置かれます。
自然の仕組みから離れ、
人の手に100%委ねられた
状態ですね。
責任重大です。

でも、
自分自身が育てている植物が、
元気に成長していると、
それだけで充実した
気持ちになりますし、
生活空間や仕事場で
キレイなグリーンに囲まれたら
気分が良くなるし、
運気まで上がるような気がします。
縁あって自分の手元に届いた
観葉植物は、
精一杯お世話してあげましょう!

3.ライト造園流、 屋内での観葉植物管理の極意!

第一に水やりですが、
ライト造園では水やりを
出来るだけ最低限にして
乾かし気味を心掛けています。
植物にとって大切な水ですが、
外の環境に比べて、
屋内では光合成が活発でない分、
必要とする水量が少ないのです。
鉢の中を乾かし気味というか、
乾いた時間を作ってやる。
「葉っぱが水を欲しがっている頃合い」
を見て、たっぷりと水やりをする。
よく言われる鉢底穴から水が流れるまで。
そして、
受け皿に流れ出た水は、
必ず捨てること。
鉢底穴は、
排水のため
鉢の中に新鮮な空気を取り込むため
の2つの役割があります。
鉢底穴が溜り水でふさがると、
土が過湿状態になるだけでなく、
土壌内の空気が循環しなくなり、
病気の原因になる
悪玉菌が繁殖します。

「葉っぱが水を欲しがっている頃合い」
と言いましたが、
このタイミングを把握するのが
水やりのコツで、
最適な土壌の乾き具合や、
水分がほとんど抜けてから、
水やりをする最適なタイミングが、
樹種や季節や光の当たり方で
違ってきます。

頃合い・タイミング・コツは、
植物別にそれぞれの性質を調べたり、
植木屋さんや詳しい人に
聞いたりしながら、
トライアンドエラーで経験して、
身に付けてください。

そのために重要なのは、
毎日、植物を見て、
葉っぱの色や張りツヤの
変化を観察すること。
葉っぱを指で触ったり、
鉢の土を少し掘って
湿度を確認すること。

水やりは必要以上にしては
ダメになりますが、
愛情は必要以上に与えて
枯れることはありません。
いつも気に掛けてやっている植物は、
枯れる前に必ず不調を
お知らせしてくれます。

植物は自ら生きようと
しますので、
人は手助けをするだけです。
時に枯れてしまうこともあります。
その時はなぜ枯れたのかを追求し、
次にその反省を
生かせば良いと思います。

第二に日照不足の件です。
一般に流通している観葉植物は、
温帯~亜熱帯に自生する、
日陰~半日陰向きの植物が
多いです。
これは、
室内の温度や光の量が、
これらの環境に近いためです。

とは言え、
観葉植物が置かれる屋内では、
ほぼ光量不足となります。
光は植物にとって
食べ物であり栄養です。
生き物は栄養が不足すると、
成長できないばかりでなく、
病気になったり、
抵抗力が無くなったり、
時には飢餓状態となります。

植物の栄養は、
肥料で補えると言う人もいます。
私が思うには、
肥料とは植物にとって、
サプリメントや
栄養ドリンクか点滴で、
一時的に元気を取り戻したり、
栄養補助したり、
成長や結実を促すために、
たいへん有効です。
でも、植物本来の成長や
健康のため必要なのは、
日照であり、
土壌に含まれるミネラルです。

では、
屋内での日照不足の補い方を
どうするか?

まずは、置き場所の工夫です。
より多くの光量が必要な植物は、
窓際に寄せる。
また、日当たりの良い特等席を、
ローテーションで鉢を移動する。

4.ライト造園流、 屋内での観葉植物管理の極意!日光浴

次に、日光浴です。
暑すぎない、寒すぎない時間に、
鉢を屋外に出して日光浴させます。
ただし、
直射日光に弱い植物もいます。
気を付けてください。
普段は屋内にいるか
弱い感じの植物なので、
直射日光は避けて、
屋外の明るい日陰で
十分です。

特に大型の観葉植物で鉢が重く、
移動が困難な
植物の場合の対応です。
置く場所は、
窓からの光を受ける場所や、
照明器具の光の強い場所を
優先すること。
それでも光量が不足するので、
ライト造園では
植栽用のLEDライトを
設置しています。
最近ではネット通販で、
気軽に植栽用LEDライトが
入手できます。
出来ればON-OFFタイマーも
付けて一定時間の
照射にしてください。

よく相談をうけるのが、
会社などの事務所に置かれている
観葉植物の不調で、
年末年始・ゴールデンウィーク・
夏季休暇などの
長期休暇明けのタイミングです。
ここまで読んでいただいた方には
お分かりかと思いますが、
休業中の光量不足が主な原因で、
合わせて高温・低温・
通気不足によると
判断されることが多いです。

ご家庭でも旅行などで長期間、
不在となる時は
お気を付けください。
ライト造園では、
夏季はエアコンを
設定29℃にして
常時運転させていますし、
換気扇を運転させて
空気が流れるようにしています。
ご参考に。

いろんな話をしましたが、
観葉植物に限らず、
日々の植物の様子を
観察し愛でることに、
やりすぎはありません。

それでも、
なぜか植物が不調になる場合が
あります。
そのような時は、
ぜひ地域の
信頼できる造園業者や
植木屋さんに相談してください。
(お近くの方は、
ぜひライト造園にご相談ください)

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